ヘッドを加速させる動作は、スイングモデルの違いで真逆になる

Category: 電子書籍
下の絵の車は、止まっています。

では、車の前にあるタイヤは、この後どうなるでしょうか?

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この絵を見ただけでは、分かりません。

でも、下の映像を前に見ていたら、タイヤは弾き飛ばされないと思うはずです。

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急ブレーキをかけた後、タイヤの直前で止まったように見えるからです。

では、この絵を見たらどうでしょう?

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弾き飛ばされると思うはずです。

止まっている状態からアクセルを踏んで、急発進しようとしているように見えるからです。

同じ「車が止まっている状態」でも、ブレーキを踏んで止まったのか、アクセルを踏む直前で止まっているのかで、タイヤの運命が変わります。

同じ速度0の状態でも、力が抜けた状態なのか、力を入れる状態なのかで、その後相手に与える衝撃は全く逆になるということです。

止まっていた車が急発進する様な、速度が増える方向に変化することを「加速」と言い、それには絶対に力が必要になります。

「質量がある物に、速度の変化を与えるのが力」だからです。(F=M・A)

結局、力を入れなければ加速はできず、加速できなければタイヤを遠くに弾き飛ばすことは出来ないということです。

これは、速度がある状態でも同じです。

車が走っている状態でも、これからブレーキを踏むのか、アクセルを踏むのかでは、その後タイヤに与える衝撃は異なります。

では、タイヤをボール、車をヘッドと考えてみましょう。

インパクト直前でヘッドスピードが45m/sだったとしても、ブレーキをかけてインパクトするのか、アクセルを踏んでインパクトするのかでは、どちらがボールを飛ばせるでしょうか?

先ほどの車の例を考えれば、当然アクセルを踏んでインパクトする方が、ボールが遠くに飛ぶことは誰でも想像できるはずです。

同じ速度でも、力が入っている状態と力が抜けている状態があり、その状態の違いで相手に衝撃を与える度合いは大きく変わるということです。

「速度は同じなのに、相手に与える衝撃が違う」

ということが解りにくいので混乱を招いていると感じます。

それは、

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この式のlim Δt→0が難解で理解しにくいからです。

しかし、ボールを遠くに飛ばすためには、地球上の物理の法則が変わらない限り、ヘッドを加速させながらインパクトすることが絶対に必要です。

だから、ヘッドスピードだけを上げても意味が無く、衝撃(インパクト)の結果を示すボールスピードを上げることが重要になるわけです。

では、どのようにしてヘッドを加速させるか?

これは、スイングモデルによって異なります。

ヘッドと体の動きが同調して動く単円運動のスイングを行っている人は、体を一緒に加速させないとヘッドは加速しません。

単円運動のスイングは、下図の様に一つの円運動を行っているので、身体が止まればヘッドも止まるからです。

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しかし、下図の様なヘッドと体を別々に動かせる複合円運動のスイングを行っている人は、引く動作を使って体を止めヘッドを加速させます。

s1-2_6_1.gif

つまり、「ヘッドを加速させるための体の加速ポイントは、スイングタイプによって全く異なる」ということです。

複合円運動のスイングを行っている人は、切り返しから一気に加速しながら腕を縦に下し、ハーフウエイダウン当たりで腕の振りを急減速させてヘッドを加速させます。

一方、単円運動のスイングを行っている人は、身体が止まればヘッドも減速するので、腕の振りを加速し続ける必要があります。

この様に、インパクト直前での体の動きは、スイングモデルの違いで減速と加速という、真逆の動作になるということです。

ところが、私もそうでしたが多くの人は複合円運動のスイングを理解しておらず、

背骨を軸にコマのように体とクラブを一緒に振る単円運動のスイングしかイメージ出来ません。

この人達に切り返しから一気に加速するとアドバイスしても、インパクトまで加速し続けることはまず不可能なので、減速したインパクトとなり逆効果になることは想像できると思います。

重要なことは、

飛ばすためには、「ヘッド」を加速させながら行うインパクトが絶対的に必要、

しかし、そのための体の加速ポイントは、スイングモデルによって異なるということです。

引く動きを入れて加速させるスイングと、押し続けて加速させるスイングとでは、当然身体の使い方は違うからです。

私は、引く動作でヘッドを加速させるスイングがあるなど、想像もしていませんでした。

一度も疑問を持たずに、腕や体を一生懸命に飛球方向へ回して飛ばそうと努力していました。

その過程で、タメやしなり戻り等の情報が入ってきても、ヘッドスピードを上げられるはずがなかったのです。

なぜなら、これらは「引く動作でヘッドを加速させる、複合円運動のスイング」でしか実現出来ないからです。

「スイングのメカニズムは1つではない」ので、先ずはそれらの仕組みやメリット・デメリットを知り、

自分がどのメカニズムのスイングをイメージしているのか、相手はどのメカニズムのスイングをイメージしてアドバイスしているのか、

これを意識することが、上達のためにはとても重要だと私は思っています。

ただし、この記事は私が理論書を出版している立場で書いております。

自分にとって都合が良い理屈を書いています。

その上で、恐縮ですが最後に宣伝をさせてください。

今回、Amazonキンドルから、「導入編」、「概念編」、「スイングモデル編」の3編を収録した理論編、

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そして実践編の3編をまとめた実践編の2冊を出版させていただきました。

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内容は個別の書籍と変わりませんが、それぞれ3編のセットなので個別で購入するより価格は安くなっております。

しかし、既に個別でご購入いただいた皆様におきましては、不愉快な思いをさせてしまい誠に申し訳ございません。

なにとぞ、ご容赦ください。

※ 総集はキンドルでの出版も考慮し、静止画像のみで編集しております。


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